広汎性発達障害ですが年金を支払った事がありません
この記事の最終更新日 2021年11月10日 文責: 社会保険労務士 大平一路
質問
現在30歳で無職です。広汎性発達障害のため就職できず、短期のアルバイトでしか働いたことはありません。経済的に苦しかったので年金も支払っておりませんでした。障害年金を申請する事はできるでしょうか?
答え
今まで年金を支払っていなくても、広汎性発達障害での受診が20歳前であり、病院による証明をいただく事が出来れば申請することが可能です。この場合は障害基礎年金として申請することになり、障害等級1級又は2級に該当すれば障害年金を受給することができます。
尚、カルテの保存期限は5年となっているため、病院の証明が取れない事があります。その場合は、当時受診した何らかの記録を添付することにより初診の証明として認められる事があります。
また、障害等級の程度ですが、1級は日常生活に常時援助が必要な状態、2級は日常生活に援助が必要な状態となります。
20歳後に初めて病院へ行った場合は、その前に年金支払いの免除申請を行っていれば申請することが可能です。(厳密には初診日の前日において、20歳から初診日の前々月を含めて連続して12か月以上以上免除期間がある必要です)。
初診日が20歳後であり免除申請も行っていなかった場合は、残念ながら障害年金を受給する事はできません。
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