自閉症は障害年金ですか?
この記事の最終更新日 2025年7月16日 文責: 社会保険労務士 大平一路
質問
子供が現在、自閉症と診断されたのですが、障害年金の対象になるのでしょうか?
答え
自閉症(正しくは自閉スペクトラム症と呼ばれます)は発達障害の一種で、障害年金の対象となる病気ですので、申請し、日本年金機構が定める一定の基準を満たすことで受給することができます。
自閉症は発達障害の一種のため、障害年金でも発達障害の認定基準で判断されることになります。
認定基準によると、発達障害で各等級に相当する障害の状態は以下のように定められています。
| (1)適切な食事 | 配膳などの準備も含めて適当量をバランスよく摂ることができる |
| (2)身辺の清潔保持 | 洗面、洗髪、入浴等の身体の衛生保持や着替え等ができる。 また、自室の清掃や片付けができる |
| (3)金銭管理と買い物 | 金銭を独力で適切に管理し、やりくりがほぼできる。 また、一人で買い物が可能であり、計画的な買い物がほぼできる |
| (4)通院と服薬 | 規則的に通院や服薬を行い、病状等を主治医に伝えることができる |
| (5)他人との意思伝達及び対人関係 | 他人の話を聞く、自分の意思を相手に伝える、集団的行動が行える |
| (6)身辺の安全保持及び危機対応 | 事故等の危険から身を守る能力がある、通常と異なる事態となった時に 他人に援助を求めるなどを含めて、適正に対応することができる |
| (7)社会性 | 銀行での金銭の出し入れや公共施設等の利用が一人で可能。また、社会生活に必要な手続が行える |
各項目を
| 1 | できる |
| 2 | 自発的にできるが時には助言や指導を必要とする |
| 3 | 自発的かつ適正に行うことはできないが助言や指導があればできる |
| 4 | 助言や指導をしてもできない若しくは行わない |
■日常生活能力の程度の4つの段階にわけて評価します。
日常生活能力を総合的に評価したものです。
| 1 | 精神障害(病的体験・残遺症状・認知障害・性格変化等)を認めるが、社会生活は普通にできる。 |
| 2 | 精神障害を認め、家庭内での日常生活は普通にできるが、社会生活には、援助が必要である。 |
| 3 | 精神障害を認め、家庭内の単純な日常生活はできるが、時に応じて援助が必要である。 |
| 4 | 精神障害を認め、日常生活における身のまわりのことも、多くの援助が必要である。 |
| 5 | 精神障害を認め、身のまわりのこともほとんどできないため、常時の援助が必要である。 |
当センターは 障害年金の病気やけがで苦しむ方やそのご家族の方が障害年金で少しでもご安心頂けるよう無料相談を実施しています。ご希望の際はお電話にてお気軽にお申し込みください。診断書等の書類より上記を基準として、日常生活上の状況等を考量して総合的に認定されることになります。
当事務所の受給事例
注意欠如・多動症(ADHD)・自閉スペクトラム症(ASD)で障害基礎年金2級を受給できたケース
自閉スペクトラム症・ADHD・うつ病で障害で障害厚生年金3級を受給できたケース
アルコール依存症、発達障害で障害基礎年金2級を受給できたケース
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投稿者プロフィール
- 社会保険労務士
- 私がこの障害年金サポートセンターを設立した背景に、身近な方の存在が大きく影響しています。私の親族に重度の知的障害をもつ方がおります。 働き手であるお父様を亡くされた後、残されたその方とお母様の生活は障害年金によって大きく支えられていました。 障害年金という制度が障害のあるご家族を持つ家庭にとって、経済的な支えになっていることを身近に感じました。
このような経験を通じて私は「障害年金の申請サポートが社会にとって非常に重要なものである」ことを痛感しました。
障害があるため、日々生活を送ること自体が難しい中、複雑な手続きや細かいルールを把握し、 それに対応していくことは容易なことではありません。
そのような中でサポートの手が差し伸べられれば、きっと大きな安心につながるはずと考えたのです。
私たちは皆様がスムーズに障害年金を申請し、可能な限り受給につながるようお手伝いする専門家です。 皆様一人ひとりの状況を丁寧に聞き、年金申請を早く進められるよう適切な手続きをサポートしております。
障害のある方やそのご家族が、1人でも多く安心して生活することができるよう、 全力でご支援いたしますので、お気軽にご相談ください。
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