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小児自閉症・軽度精神遅滞で障害基礎年金2級を受給できたケース

この記事の最終更新日 2022年4月23日 文責: 社会保険労務士 大平一路

相談者男性(30代)/B型作業所利用中
傷病名小児自閉症・軽度精神遅滞
決定した年金種類と等級障害基礎年金2級
年金額年額約78万円

相談時の相談者様の状況

幼少期の頃発育の遅れを指摘され、自閉症と診断されました。幼少期の頃から集団行動が苦手で一人で過ごされることが多かったそうです。小学校では支援学級で過ごされ、高校卒業後は短期大学へ進学し、大学在学中にご家族が障害年金の申請を行ったそうですが、等級が該当しないと不支給の通知が届いてしまいました。

短期大学卒業後は職業訓練学校や就労継続支援事業所へ通所されていましたが、対人関係でトラブルになる事多く、数か月で退所せざるを得ない状況になっていました。そんな中、もう一度障害年金の申請をしようと思われ、当センターへご連絡いただきました。

相談から請求までのサポート

ご相談当日、ご両親が来所されお話をお伺いすることになりました。前回申請時の診断書の写しを保管されていたので、お持ちいただき内容を確認したところ、2級の可能性としてはとても厳しい内容でした。

改めて現在の症状についてお話を伺ったところ、日常生活についてはほとんどが出来ており、医師にもそのように伝えたとのことでした。しかし、詳細にヒアリングを進めていったところ、両親の手厚い支援があって初めて日常生活が送れる状態であり、仮に両親がいなかった場合、一人で生活を維持していくことは不可能とのことでした。

幼少期から現在までの様々なエピソードも併せてお話いただきましたが、その内容から、やはり一人では日常生活を送ることは難しい状況で2級に該当する可能性がある旨お伝えしたところ、一緒に申請を進めていくことになりました。

今一度出生から現在までの状況を整理し、また、前回申請時と異なりB型作業所へ通所されていたため、作業所での様子や支援の状況なども含めて申請書類を作成していきました。

結果

障害基礎年金2級が認められ、年間約78万円の受給となりました。

相当時間をかけてご自身で申請を行ったにも関わらず不支給となったことから「最初から相談していれば、もっと早くから受給できたのに・・・」とおっしゃってましたが、受給できる可能性は非常に低いと思っておられたとのことで、大変喜んでいただきました。

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