うつ病での障害厚生年金3級を2級に額改定したケース
この記事の最終更新日 2022年2月26日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(40代)/無職 |
傷病名 | うつ病 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金2級 |
年金額 | 約180万円 |
相談時の相談者様の状況
3年前から障害厚生年金3級(年額約58万円)を受給されておりましたが、医師より、現在の症状は2級に相当するのではないかと言われていたそうです。
更新時に提出した診断書も2級相当と思われるような内容でしたが結果3級のままとなり、ご納得がいかず額改定の請求を決心し、ご相談をいただきました。
相談から請求までのサポート
お話を伺いましたら、うつ状態は非常に重く、1人で外出することはできない状態とのことで、在宅時もベッドの上からほとんど動くことができないそうです。食事や入浴、金銭管理などあらゆることにおいて奥様がサポートされており、家計も奥様が支えてくれているようでした。認定基準と照らし合わせてしっかりとヒアリングし、2級に該当すると判断し一緒に進めていくことになりました。
医師は協力的でしたので、問題なく診断書を取得することができました。日常生活についてはヒアリングした内容をまとめ、医師に家庭での状態を詳細にお伝えいただき診断書を作成していただきました。
他人と話をすることがストレスになってしまうため、できるだけ電話ではなくメールで連絡をとるようにし、相談しながらスムーズにお手続きを進めることができました。
結果
無事に障害厚生年金2級(約180万円)が決定しました。
2級と3級の大きな違いに「配偶者および子の加算」があります。原則として、配偶者や18歳以下のお子様がおいでになった場合、年金額が増加します。相談者様も奥様と中学生のお子様がいらっしゃったため加算がつき、年額は58万円から180万円となり、約120万円以上の増額となり、大変喜んで頂けました。