悪性リンパ腫で障害厚生年金3級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年6月30日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(30代)/会社員 |
傷病名 | 悪性リンパ腫 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金3級 |
年金額 | 年額約58万円 |
相談時の相談者様の状況
2年程前から鼻に違和感があり、頬が腫れたことから耳鼻科を受診したところ、大学病院での受診を勧められ、検査したところ、悪性リンパ腫であることが分かったそうです。
それからは紹介により専門機関をいくつか受診され、抗がん剤治療などにより治癒しましたが、数か月後には再発し、髄膜炎も発症しとても大変な闘病生活を送られていらっしゃいました。
治癒はしたものの、後遺症としての倦怠感により従来の仕事に戻ることができず、自宅でご両親に援助をしていただきながら在宅で短い時間のお仕事として復帰されたということでした。以前のように仕事ができるようになるのか心配で今後の生活に不安を感じ、ご相談にいらっしゃいました。
相談から請求までのサポート
症状や日常生活について詳しくヒアリングしました。悪性リンパ腫自体は治療の甲斐があり治っているため現在は治療をしておらず、後遺症の倦怠感の症状で障害年金の対象になるものかどうか、ご心配されていました。
休職期間が長く、また一人で生活することは困難であることから現在はご実家に戻っており、仕事をすることは難しいとの状況から、対象になる可能性がある旨伝えしたところ、申請を進めていくことにしました。
初診の証明を取得するにあたり、最初に行った耳鼻科になるのか、確定診断が出た病院になるのか難しい部分ですが、耳鼻科を受診した際の症状が継続しており、紹介にて総合病院を受診したことから、耳鼻科を初診とし進めていくことにしました。
現在経過観察にて通院している病院にて診断書を取得し、休職期間が長く、現在も就労や日常生活について困っているということを申立書に記載し申請いたしました。
結果
無事に障害厚生年金3級が認められ、年間約58万円の受給となりました。