SAPHO症候群で障害厚生年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年7月21日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(50代)/無職 |
傷病名 | SAPHO症候群 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金2級 |
年金額 | 年額約150万円 |
相談時の相談者様の状況
15年以上前に足首が硬くなり、日常生活に支障が出始め、徐々に症状が重くなっていったそうです。かかりつけ医から大きな病院を紹介されSAPHO症候群という難病であることを伝えられ大変驚いたそうです。
もともと力仕事をされていましたが、足首が不自由になると動いたり、力を入れたりすることもできないため退職を余儀なくされ、障害者手帳を取得し障害者雇用にて事務のお仕事をされていました。
しかし、傷病が進行し、通勤自体が難しくなったことで就労を継続することは困難ではないかと考え、万一退職となった場合に何か金銭的な不安を解消できるものはないかと調べていたところ障害年金のことを知り、ご相談にいらっしゃいました。
相談から請求までのサポート
ご相談には奥様とお二人でいらっしゃいました。歩行には杖を必要とされており、長い時間座っているのも辛そうでいらっしゃいました。
現在の状況としては足関節が左右とも変形しており、歩行や日常生活のあらゆることに支障をきたしておりました。お仕事は事務職で、なにかと就労について配慮をしてもらってはいるものの、やはり続けることに不安を感じているようでした。
足の状態、症状についてお伺いし、障害年金の対象になると判断し一緒に進めていくことになりました。
初診の病院は、足以外の傷病でも長年お世話になっていたかかりつけ医であったため、カルテは残っており、受診状況等証明書を作成していただくことができました。15年も前の記録ですので、残していただいていて本当によかったとご本人様もホッとしていらっしゃいました。
診断書はSAPHO症候群と診断され現在も通院している大きな病院の医師に作成していただき、足関節の変形が進行し、日常生活や労働にも支障を来しているという旨記載されておりました。申請の準備を進めている最中にご退職されていましたので、就労が困難である旨等、申立書に記載し申請を進めていきました。
結果
無事に障害厚生年金2級が認められ、年間約150万円となりました。障害者雇用においても就労を継続できず、経済的な不安を感じておられたことから、受給が決定し大変喜んでいただきました。