アルコール性肝硬変・食道静脈瘤で障害厚生年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2023年3月18日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(50代)/会社員 |
傷病名 | アルコール性肝硬変・食道静脈瘤 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金2級 |
年金額 | 年額約145万円 |
相談時の相談者様の状況
10年以上前に会社の健康診断で肝機能の数値を指摘されていたましたが、要観察という結果だったこともあり医療機関は受診しておられませんでした。
しかし、徐々に倦怠感が強くなり、下痢が続いたため、自宅の近くにある内科を受診し検査した結果、アルコール性肝機能障害と診断されました。しばらくは通院されていたのですが、通院を中断してしまい数年後、下血の症状が出たため、別疾患で通院していた近隣の外科で相談したところ、総合病院へ行くよう進められました。
総合病院を受診したところ、静脈瘤の手術を数回行い、入退院を繰り返すことになったことから、徐々に仕事も困難になっていきご自宅で療養していたところ障害年金のことを知り、当センターへご連絡頂きました。
相談から請求までのサポート
当日はご家族の方と一緒に来所されました。お話をお伺いしたところ、診断書の自覚症状はすべて該当している状態であり、また、血液検査の項目も認定基準に該当する内容になっていました。
しかし、この相談者様は初診が10年以上も前のため、初診の病院にカルテが残っているのかがポイントになります。相談者様の話では病院が移転しているとのことでしたので、移転時にカルテが破棄されていないか不安でしたが、無事にカルテが残っており初診の証明を発行していただくことが出来ました。
診断書については、従来の検査結果から血液検査等の数値については問題なく、また仕事についても医師から止められていることから、2級相当の診断書が記載いただけると思いましたが、念のため自宅での生活についても医師にしっかりと伝えていただくようお願いし、診断書の作成を依頼しました。
結果
障害厚生年金2級が認められ、年間約155万円の年金が受給できることとなりました。