線維筋痛症で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年1月10日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 女性(40代)/主婦 |
傷病名 | 線維筋痛症 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
支給月から更新月までの総支給額 | 年額約120万円 |
相談時の相談者様の状況
手のひらに痺れが発生、徐々に痛みが出るようになったため近医を受診したのですが、原因不明のためビタミン剤を処方され様子をみることになりました。
その後、体を動かすと痛みが出たり、皮膚の感覚が鈍くなってきたことから病院で検査したところ、線維筋痛症と診断されました。その後も症状は悪化していき、風があたると全身に激しく痛むようになってしまいました。障害年金の申請を考えましたが、初診日の特定が出来ず、手続きが前に進まないため、当センターへ相談に来られました。
相談から請求までのサポート
障害年金の制度は複雑なため、どの時点が初診日なのかといった基本的なことも、難しい判断となります。
特に、難病の場合は、どの症状が、どのような病気によるものか、また、複数の病気がある場合は因果関係がどう考えるのか等々、医学的な観点とは別のルールに従って書類を整える必要があるので、戸惑われるケースが多いのです。
特に線維筋痛症は、長期間にわたり病名が特定できないことが多く申請を困難にします。
発症前からの様子や、症状の変遷、転院の状況などを詳細にお聞きし、手続きを進めていきました。
結果
障害基礎年金2級が認められ、年間約120万円の受給となりました。
「痛み」は、なかなか第三者には分かりませんが、線維筋痛症の方のお話を聞くと、その表情等から想像を超える辛さを感じます。このような感覚は直接お話した人にしかわからないのではないと思います。しかし、障害年金は書面のみの審査です。
少しでも、書面により実情が伝わるよう、努力していきたいと感じた案件でした。