自閉症スペクトラムで支給停止を遡って解除したケース
この記事の最終更新日 2022年1月20日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 女性(20代)/無職 |
傷病名 | 自閉症スペクトラム |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級(停止事由解除) |
年金額 | 年額 約78万円・遡及分 約310万円 |
相談時の相談者様の状況
以前、障害基礎年金2級を受給されていたのですが、更新手続きを行わず、支給が停止された状態で約4年程経過していました。しかし、経済的な不安が強くなっていき、何とか再度受給することが出来ないかと思っていたところ、弊社の事を知り来所されました。
相談から請求までのサポート
お話をお伺いすると、更新時に病名が変わってしまったので申請できないと思い、諦めてしまったそうです。当時から現在までの状況をお聞きしたところ、ほとんど症状は変わっておらず、ほとんど外出できない状態だったそうです。そのため、過去の分についても遡って受給できるのではないかと判断し、相談者様へ通院歴を確認しました。
更新時に通院されていた病院では診断書を作成することが出来ませんでしたが、その後に現在の病院に転院されており、年金の支給が停止した時に近い日付での診断書作成が可能になりました。当時の状態を詳細にヒアリングさせて頂き、遡っての停止解除申請を進めていきました。
結果
無事に障害基礎年金2級が決まり、年額約78万円に加え、遡及分として約310万円が一時金で支給され、大変喜んで頂けました。
診断書を提出し忘れて年金の支給が停止された場合であっても、停止中の状態が等級に該当するのであれば、遡って停止を解除することができます。
本来はは貰えるはずであった年金の受給が決定したことはサポートを行った弊社としても非常に嬉しく思いました。