脳性麻痺で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年2月15日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 女性(50代)/無職 |
傷病名 | 脳性麻痺 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 年額 約78万円 |
相談時の相談者様の状況
出生時の脳性麻痺により下半身麻痺の症状が残ってしまい歩行が困難な状況でした。そのため幼少期の頃から病院へ通院されていましたが、このままでは歩けなくなると言われ両足の手術も行ったそうです。
しかし、徐々に両足の状態が悪化していき手帳の等級が変更になったことで障害年金の申請を考えられたそうです。
申請を進めようと障害年金について色々調べられたところ、幼少期の頃に受診した病院が思い出せず不明で、申請できないかもしれないと思われ当センターへご連絡頂きました。
相談から請求までのサポート
お話をお伺いしたところ幼少期のころに通院されていた病院が全く思い出せず、ご両親もご高齢のため覚えておられませんでした。
しかし、両足の手術を行った病院へは小学生の頃から通院されていたことと、手帳の取得日が幼少期の頃であることから、20歳前に受診していることは明確なので初診の証明は申立てにより認められると判断しました。
現在の状況については上半身にも多少の麻痺が残っており、パソコンの入力作業などに、も時間がかかる程度とのことでした。下半身については補助具がないと歩行ができず、日常生活において家族らのサポートを必要としている状況でした。
しかし、出来上がった診断書を確認すると補助具の使用状況が「使用していない」にチェックされていました。修正の依頼をしようとご本人へ確認を行いましたが、修正には時間を要するため、修正は依頼せず、現状のままで早く申請を進めて欲しいとの希望があったため、病歴就労状況等申立書に補助具を使用していることしっかりと記載し申請しました。
結果
障害基礎年金2級を取得し、年間約78万円の年金が受給できることとなりました。申請してから2か月ほどで結果が出たこともあり大変喜んでいただけました。