双極性障害で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年3月14日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(40代)/無職 |
傷病名 | 双極性障害 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 年額約78万円 |
相談時の相談者様の状況
正社員として勤務していましたが、10年程前から気力がなくなったり、夜中に出歩いたり衝動買いをしたりするようになったということです。
正社員としての勤務が難しくなったため退職し、現在は近所で週に1回程度、清掃のアルバイトをしているそうですが、高齢のお母さまの年金に頼って生活している状況に不安を感じ、相談にいらっしゃいました。
相談から請求までのサポート
現在の状況と、これまでの経過について詳細にヒアリングを進めていきました。初診時は会社員で厚生年金に加入中であり、次第に症状が悪化していき仕事を継続することができなくなったそうです。
在宅時は、身の回りのことについてお母さまの援助を必要としており、お仕事にもなかなか就けない状況でしたので、等級に該当する可能性があると判断し、一緒に進めていくことになりました。
診断書は長く通っている病院の先生に書いていただきました。ところが、出来上がった診断書を確認すると、通院歴の欄に伺っていた初診日よりも前に心療内科を受診していることがわかりました。もっと前に心療内科を受診していたのであれば、そちらの病院が初診になりますので受診状況等証明書という初診の証明が必要になります。
その旨ご本人様に説明し、受診状況等証明書の取得をしてもらい、書類を整えて申請を進めていきました。初診の病院を受診されたのは約20年前だったのですが、カルテを残していただいており、証明書を作成していただくことができて本当に良かったです。
また、ご相談にお越しいただいた時に勤めていた清掃のアルバイトは、申請のタイミングではお仕事ができないくらいまで症状が悪化し退職していましたので、病歴・就労状況申立書に追記し、申請書を提出しました。
結果
無事に障害基礎年金2級が認められ、年間約78万円の受給が決定しました。