統合失調症で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年1月10日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(30代)/無職 |
傷病名 | 統合失調症 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 780,000円 |
相談時の相談者様の状況
大学生のときに突然「体の中に自分以外の何かがある」という感覚におそわれ、
自分の体が思い通りに動かせなくなったため休学し、診察を受けたところ
統合失調症と診断され大学は中退することになりました。
その後専門学校に入学し卒業した後はアルバイトを始めましたが、
動作が遅く仕事も覚えることが出来ないため、すぐに解雇されてしまう状態でした。
その後も症状は悪化し、「誰かに監視されている」等の被害妄想が強く入院、
退院後は障がい者作業施設で軽作業の仕事に就こうとしましたが、周りの人が
自分を悪く言っているという妄想や幻覚が酷くなり、施設に行くことも出来なくなり、
自宅から出ることが出来なくなったため、家族の付き添いのもと、当センターへ相談に来られました。
相談から請求までのサポート内容
年金事務所へ相談にいき、初診日の証明はすでに取得したのですが、その後の手続きが
よく分からなかったため、診断書ほか必要書類は手つかずの状態でした。
ご家族からお話を伺うと、家族以外の人とコミュニケーションをとることはできず、
また、日常生活に関しても家族に促されないと何も出来ない状態とのことでしたので、
食事を含めた普段の生活状況について詳細を聞き取り、整理したうえで診断書の依頼と
申立書を作成いたしました。
結果
障害基礎年金2級の受給が決定し、約780,000円の受給となりました。