うつ病で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2021年10月26日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(20代)/無職 |
傷病名 | うつ病 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 年額80万円 |
相談時の相談者様の状況
20代の息子さんの相談でご両親が来所されました。
高校を卒業したころから他人とのコミュニケーションがうまく取れなくなり、また物事に異常に執着するようになったため両親の勧めで心療内科を受診したとのことでした。
その当時は神経症と診断され薬を処方されることもなく大学も卒業しましたが、就職することができず部屋に引きこもり日常生活も送れないという状態であったため、障害年金の対象になるかもと思い、ご相談に来られました。
相談から請求までのサポート
高校を卒業したときに行った病院に問い合わせたところ既にカルテが破棄されており、初診証明を記載いただくことができませんでした。そこで、当時の資料を探していただいたところ診察券が残っていたため、それを元に申立書を作成し初診日を特定することにしました。
当センターに来られた際にご両親は「神経症は障害年金の対象にはならない」とインターネットで見たとのことで半ば諦めていましたが、初診日の病名で決まるわけではなく、現在の症状が総合的に判断されることをお伝えしたところ、まずは一度申請することになりました。
神経症の症状だけでなく、うつ病の症状も含めて現在の状況を主治医の先生へお伝えし、診断書を作成いただいたうえ、申請書を提出しました。
結果
障害基礎年金2級が認められ、年間約80万円の受給となりました。
障害年金の要件には、ほぼ該当しないと考えておいでだったため、大変喜んでいただきました。