脳性麻痺で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年3月8日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 女性(30代)/障害者雇用 |
傷病名 | 脳性麻痺 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 年額約78万円 |
相談時の相談者様の状況
出生時の脳出血により、生まれつき右半身に麻痺が残りました。幼少期の頃からリハビリを継続されていましたが改善しなかったそうです。
医師より改善の見込みがないと言われていたこともあり、高校卒業後はリハビリ通院を中断され、左半身だけでも出来る仕事を探し、就労されていました。
周囲の支援を受けながら半日常生活を送られていましたが、3年程前にもう一度リハビリを受けようと決断され、リハビリ通院を再開されましたが、やはり改善しませんでした。
相談から請求までのサポート
当日、お話をお伺いしたところ、幼少期の頃から何度か転院されており、どの病院も最後の通院から5年が経過していたため初診の証明が取れるかが不安でした。
1件目の病院からカルテの有無を確認していき、高校生の頃に少しだけ通院した病院にカルテが残っていることがわかり、すぐに受診状況等証明書の作成を依頼しました。
現在、日常生活のおいて困難に感じられていること等について詳しくヒアリングを行い、診断書の作成を依頼し、その他の申請書類を作成していきました。
結果
無事に障害基礎年金2級に決定し、年間約78万円の年金が受給できることとなりました。
脳性麻痺の場合、途中で通院を中断されることが多く、申請を行うまでに長い時間が経過し初診証明の取得が難しいといったご相談をよくいただきます。
しかし、探してみると何かしら記録が残っていることが多いですので、初診の証明が取れないことで申請をあきらめないで頂きたいと思います。