てんかんで障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2021年10月26日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 女性(30代)/主婦 |
傷病名 | てんかん |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 年額約78万円 |
相談時の相談者様の状況
高校生のころから発作が始まり服薬治療を開始するが、当時は多い時で月に4回程度の軽い発作と、転倒してしまう発作も月に2~3度あったそうです。
障害年金という制度をご存じなかったため、現在まで申請しませんでした。
いざ、自分で申請しようとすると、診断書をどのように医師に頼んだらよいのか、多くの書類作成をどのように進めていってよいのか分からず、なかなか申請することが出来なかったため、当センターへ相談に来られました。
相談から請求までのサポート
てんかんは、発作が起きてしまえば、日常生活どころか何も出来ない状態になるだけでなく、重大な事故に繋がる恐れのある大変怖い病気です。
しかし、発作が起こっていない間は通常通りの生活を送ることができるため、診断書の内容が大変難しくなります。
診断書の記載内容について、しっかりとご説明し、一つずつ申請手続きを進めていきました。
また、20歳のころから同じ病院に通っており、20歳当時の診断書も記載してもらうことができたので、当時に遡っての請求を行いました。
結果
障害基礎年金2級が認められ、年間約78万円の受給となりました。
また、遡りの請求も認められ、約390万円を一時金として受給することができました。
てんかんは、発作時以外は普通の日常生活が送れることから、重い症状にもかかわらず不支給となることが多いようです。
そのため、提出書類については、実態が出来る限り正確に伝わるよう、慎重に作成しなければならないと、改めて感じました。