統合失調症で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年1月10日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(30代)/無職 |
傷病名 | 統合失調症 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 779,300円 |
相談時の相談者様の状況
18~19歳のころより妄想的な会話や行動が出てきたため、受診し服薬治療を始めましたが悪化していき、自傷行為にも及んだため入院治療を行いました。退院後は自宅で服薬治療を続けましたが、頭の中に異物が入っているような感じや体が自分のものではないような感じが続き、食事や入浴といった日常生活も1人ではできない状態が続きました。幻覚も頻繁となり、外出もできない状態になっていました。
相談から請求までのサポート
幻覚が酷くそれが怖くて外出も出来ず家に引きこもっているため、お母さまが相談に来られました。初診から既に10年以上が経過しており、また、病院も転院を繰り返したため、初診の病院名がはっきりせず、証明が取れるかどうかが最も心配した部分です。現在の病院から遡っていき、病院を特定したのち問合せしたところ、カルテが残っており無事証明書を取得することができました。また、20歳の頃も症状は重かったと思われるので、⒛歳当時の診断書も作成を依頼し、遡っての申請を同時に行うこととし、病状の経過や今までの病歴や家庭での状況などを詳細にお聞きしたうえ、認定日当時への遡りと現時点の症状での申請を同時に進めていきました。
結果
障害基礎年金2級の受給が決定し、年額約78万円の受給となりました。
また、遡っての請求も認められ約390万円が一時金として支給されました。