広汎性発達障害で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2021年10月26日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 女性(30代))/就労支援施設A型 |
傷病名 | 広汎性発達障害 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 779,300円 |
相談時の相談者様の状況
幼少のころから周りとコミュニケーションがとれないことから孤立し、いじめられることも多く、また、忘れ物をすることも非常に多かったため、先生からよく注意を受けていました。高校を卒業して大学に入り、アルバイトを始めましたが仕事を覚えることが出来ず、すぐに辞めさせられることが続きました。卒業後は事務職の仕事を始めたのですが、やはり仕事を覚えることが出来ず、理解が非常に遅く作業も他人に比べて著しく遅いため、退職せざるをえなくなりました。退職後は、しばらくは自宅にて通院治療を行いましたが、経済的な面で不安を感じるため、A型就労支援施設を利用。しかし、いつ全く就労できない状況になるか分からず、不安に思っていたところ、施設の方から障害年金のことを聞き、家族に付き添われて当センターへ相談に来られました。
相談から請求までのサポート内容
広汎性発達障害の場合は、初診日に関わらず出生日からの状況を申立書に記載する必要があります。ご両親に幼少期からの経緯やエピソードを出来るだけ思い出してもらい、また、現在の日常生活での状況を併せてヒアリングしていき、書類を作成していきました。
結果
障害基礎年金2級が認められ、年間約80万円の受給となりました。