網膜色素変性症で障害厚生年金1級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年2月1日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(50代)/会社員 |
傷病名 | 網膜色素変性症 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金1級 |
年金額 | 年額 約210万円 |
相談時の相談者様の状況
会社で障害年金のことを教えてもらいましたが、ご自身での申請は難しいと思い、ホームページを検索され弊社へお越しになられました。
相談から請求までのサポート
数年前から歩行中に躓いたり、物にぶつかったりしていたそうですが、年齢的なものとして気にされていなかったそうです。免許の更新時に視力がかなり落ちていることを指摘され眼科を受診したところ、網膜色素変性症であることが判明しました。
症状は徐々に悪化していき、お仕事も通常の業務がこなせなくなったため、視力に影響のない部署へ配置転換されたとのことでした。
網膜色素変性症は先天性の病気であるため、症状がひどくなり、診断されるまでに時間がかかります。状況によっては20歳よりも前を初診と言われてしまうことがあり、そうなると厚生年金ではなく基礎年金が適用されるため、年金額が大幅にすくなくなってしまいます。そのため、ご本人に子供のころの視力や視野の状況などをお伺いしました。
小学生のころは視力などに問題なく健康診断でも指摘されていないことや中学、高校と運動部に所属されレギュラーとして活躍されていたこと、社会人になられてからは趣味のドライブを仕事が終わった後に楽しんでおられたことなどを伺い、厚生年金として申請を行いました。
結果
障害厚生年金1級が認められ、年間約210万円の年金が受給できることとなりました。