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知的障害で障害基礎年金2級を受給できたケース

この記事の最終更新日 2024年8月4日 文責: 社会保険労務士 大平一路

相談者男性(20代)/就労移行支援施設通所中
傷病名知的障害
決定した年金種類と等級障害基礎年金2級
年金額年額約80万円

相談時の相談者様の状況

生まれつき知的障害があり、小学校低学年頃までは小児科や児童精神科の受診をしていましたが、10歳ごろからは病院の受診は中断していました。

小学校・中学校は特別支援学級に在籍をし、高校も特別支援学校に通っていたため、障害年金の事は以前より耳にしており、20歳になったら申請をしようと考えていました。

ところが、実際に20歳を迎えて、インターネットで調べながら申請の準備をしていましたが、初診日が10年以上前のため、初診の証明が取得できず困り果て、弊社にご相談に来られました。

相談から請求までのサポート

障害年金の申請をする際には、初診日を証明していく必要がありますが、病歴が長い場合には証明書を取得できない事があります。今回の場合も初診日が10年以上前ということで、証明書の取得ができませんでした。

現在の日常生活状況や就労状況からすると、障害年金の対象になる可能性は高かったため、問題は初診日の証明のみでした。初診日が証明できない場合の対応方法はいくつかありますが、知的障害の場合は傷病の発生は出生時であり、初診日もその日であることとされているため、原則として初診日の証明は必要ありません。

現在の日常生活に関する状況をヒアリングし申立書を作成のうえ申請を進めていきました。

結果

無事に障害基礎年金2級に認められ、年間約80万円の受給となりました。知的障害の場合は初診日の証明が取得できなくても、障害年金が認められることがあります。知的障害で初診の証明にお困りの場合は、一度ご相談ください。

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