広汎性発達障害で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年2月23日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(40代)/A型就労支援施設通 |
傷病名 | 広汎性発達障害 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 年額 約78万円 |
相談時の相談者様の状況
初診は10年以上前でしたが、その当時は発達障害の診断を受けておらず、心療内科に通っていたそうです。
小さいころから生きづらさを感じており、また、就職しても長続きしないため自分は発達障害かもしれないと検査を受けられたとのことです。
現在はご実家にお住まいですが、ご両親も高齢となり、仕事が続かないことで経済的な心配があったことからご相談をご希望されました。
相談から請求までのサポート
来所は困難とのことでしたので、お電話での相談をご予約いただき、詳しくお話を伺いました。
相談者様は、ご自分は対象にはならないと思っており、周りからもそのように言われていたそうです。お母さまと一緒にお住まいですが、自分のことは自分でできていると思っておられました。しかし、お話を伺っていくと、実際には母親の援助がなければ日常生活は困難な状態であることが分かっていきました。
コミュニケーションが苦手で人間関係を築くことができず、通常の仕事に就くことは困難である点を考えると、2級の対象になる可能性があることをお伝えしたところ、一緒に申請を進めていくことになりました。
病院は10年以上前から変わっておらず、先生は快く診断書を作成してくださり、申請はスムーズに進めていくことができました。
ご自分ではできていると思っていても、客観的に見ると援助が必要であるような事例も多いため、日常生活についてはひとつひとつしっかりとヒアリングすることが大切だと考えております。
結果
無事に障害基礎年金2級が認められ、年間78万円の受給となりました。ご本人は受給できるのかどうか半信半疑ではあったため、大変驚き喜んで頂けました。