統合失調症で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2024年2月17日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(40代)/無職 |
傷病名 | 統合失調症 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 年額約78万円 |
相談時の相談者様の状況
幼少期のころから対人関係をうまく築くことが出来ず、体調を崩し欠席する日が多かったそうです。小学生のころは不登校になる事が度々起こっていました。中学生の頃にパニック発作を起こし、病院を受診したところパニック障害と言われ、高校生頃までは通院されておられ、カウンセリングも並行して利用していましたが、一時外出ができない状態となり、通学や通院もできない状態になってしまいました。
その後、少し体調が戻られ、ご家族のすすめで別の心療内科を受診することになりました。アルバイトを始めても長く続けられず、体調が悪化し、何度か入院もされました。入院先の病院で障害年金があることを知り、ご家族が手続きをすすめておられましたが、初診の病院にカルテが残っておらず、当センターへご相談に来られました。
相談から請求までのサポート
ご本人が外出困難であるため、代理でご家族が来所されました。初診の病院にカルテが残っていないとのことでしたので、その頃の状況について詳しくお話をお伺いしました。
20歳より前に行った病院が2か所ありましたが、どちらもカルテが残っておりませんでした。何か病院のカルテに20歳より前に行った情報がないか確認しましたが、証明できるものは何も残っていなかったため、やむを得ず第三者証明(親族以外の第三者に初診日を証明してもらう書類)で申請することにしました。
当時の事を知っている人がいないか確認していただいたところ、作成いただける方がおいでになり、2名の知人より書類を作成いただくことができました。現在の症状をしっかりとお伺いし、病歴就労状況等申立書を作成し、申請いたしました。
結果
無事に初診日が認められ、障害基礎年金級(年額約78万円)が決定し、大変喜んで頂けました。