ADHD(注意欠陥・多動性障害)で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年2月7日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(20代)/無職 |
傷病名 | ADHD(注意欠陥・多動性障害) |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 年額 約78万円 |
相談時の相談者様の状況
高校生の頃、アルバイトの勤務時間中に予想外の事が起こった時パニックになり、何かの病気ではないか思われたそうです。その後、人間関係で悩み19歳の時にメンタルクリニックを受診しうつ病と診断されました。しばらく療養した後、介護事業所に就職しましたが、仕事のミスが余りにも多いため、直ぐに退職せざるを得ない状況になりました。その後も就職してもミスの連続で退職するという状況が続いたことから、自分は発達障害ではないかと思い発達障害専門のクリニックを受診されADHD(注意欠陥・多動性障害)と診断されました。今後も継続した就労は困難であると感じ、当センターへ相談に来られました。
相談から請求までのサポート
今回のケースでは初診日がカルテ保管期間の5年を過ぎていたため、初診日の証明が取れるかどうか不安でした。確認したところ、カルテは破棄されていましたが、19歳の時に発行された診断書が残されていましたので、その診断書を証拠として初診日の申し立てを行いました。
また、面談当時も就労していましたが、2週間程で契約を打ち切られてしまい、当面就職は難しい状況となっていました。日常生活においても家族の援助がなければ困難であることがヒアリングから伺えたので、詳細をまとめ申請を進めていきました。
結果
障害基礎年金2級が認められ、年間約78万円の受給が決定しました。