右膝窩部滑膜肉腫で障害厚生年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2023年1月15日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(40代)/会社員 |
傷病名 | 右膝窩部滑膜肉腫 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金2級 |
年金額 | 年額約190万円 |
相談時の相談者様の状況
数年前に右膝に痛みを感じていたものの、我慢できる程度であったため受診はしていなかったそうです。徐々に痛みが増していき、整形外科を受診したところ膝に腫瘍ができていたため、腫瘍摘出術を行った結果、肉腫と判明し総合病院を紹介され追加の手術を行う事になりました。
術後は特に問題なく過ごされていたのですが、数年後に再発し再度手術を行った後、歩行が困難になり補助具なしでは歩けない状況になってしまいました。
相談から請求までのサポート
歩行が困難なため来所が難しいとのことでしたので、お電話にてお話をお伺いすることになりました。現在の状況をお伺いすると、足首の関節が動かせず、膝も可動範囲が狭くなっているとのことでした。補助具があっても歩行が困難になっているとのことでしたので、認定基準に該当する可能性があると感じました。
申請するにあたり、1回目の術後は問題なく生活されていたこと、再発後に障害の状態になったことで初診日が1回目になるか再発時点になるかがポイントになると思いました。1回目の受診が5年前でしたので、カルテが破棄される可能性があり、念のため取得していただき、診断書の出来上がりをまち、内容によりどちらを初診日として申請するのか判断することにしました。
出来上がった診断書の内容を確認したところ、再発する数か月前に追加の手術を受けており、1回目の肉腫が現在も継続しているとの内容であったため、初回に診断を受けた日を初診日として進めることにしました。日常生活のおいて困っていることを詳細にヒアリングし、申請書類を整備していきました。
結果
障害厚生年金2級が認められ、年間約190万円の受給が決定しました。