変形性膝関節症(人工関節)で障害厚生年金3級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年3月18日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 男性(50代)/会社員(休職中) |
傷病名 | 左変形性膝関節症(人工関節置換術) |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金3級 |
年金額 | 年額約58万円 |
相談時の相談者様の状況
10年程前から膝に痛みを感じるようになり、近所の整形外科を受診し長い間通院されていました。力を使うお仕事をされていたので仕事にも支障を来し、たびたびヒアルロン酸の注射を打つ等の治療を行っており、レントゲン等の検査でも異常はないという診断でした。
しかし、痛みが悪化していくため念のため総合病院でを受診し、検査してもらったところ変形性膝関節症と診断を受け、すぐに人工関節置換の手術を受けるよう勧められたということでした。
相談から請求までのサポート
総合病院を受診されてから2カ月程で手術を受け、その翌月にご相談にいらっしゃいました。
通院でリハビリに通っており「膝にまだ少し違和感があるんですよ」とお話してくださいました。お仕事はリハビリのため休職されており、復帰しても以前のように業務をこなせるかどうかご心配され、今後のことについては職場と話をしているということでした。
人工関節置換術を受けている方は、原則として3級となります。初診日に厚生年金に加入されていたということですので、要件を満たす旨お伝えし、書類の作成などが苦手であるため、サポートをお願いしたいということでしたので、一緒に進めていくことにしました。
まずは10年程通っていた整形外科に初診の証明書を作成していただきました。数カ月前まで通っていましたのでカルテもあり、無事に作成していただくことができました。
初診日の証明が取得できた後は、人工関節置換術の手術をした病院にて診断書の作成をお願いし、出来上がった診断書に不備がないかしっかりと確認し、申立書には10年前からの整形外科での治療歴や、現在就労状況について申立書に記載し、申請を進めていきました。
結果
障害厚生年金3級が認められ、年間約58万円の受給が決定しました。