うつ病で障害厚生年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2024年7月16日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 女性(50代)/無職 |
傷病名 | うつ病 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金2級 |
年金額 | 年額約110万円 |
相談時の相談者様の状況
12年程前に発熱や過呼吸で救急搬送されて以降、10件以上の病院を転医しながら受診を継続しておられました。
現在の主治医から障害年金の申請を勧められたとの事でしたが、初診の病院がどこになるかがはっきりしなかったため、どうしたらよいか分からず当センターに相談に来られました。
相談から請求までのサポート
まず、これまでの通院歴について詳しくお話をお伺いしました。過呼吸で救急搬送された病院にて内科と精神科を受診されており、相談者様はそのどちらかが初診であるとのご認識でしたが、お話をお伺いする内にそれ以前にも精神科の通院歴がある事が分かりました。
病院名も思い出せないという事でしたので救急搬送された病院にてカルテの開示をお願いしたところ、その5年程前にかかりつけの内科から紹介を受け、精神科を受診されていた事が判明しました。早速、紹介受診した精神科に問い合わせたのですが、当時のカルテは既に破棄されており受診状況等証明書を作る事は出来ないとのお返事でした。
精神科を紹介して下さった内科にはカルテが残っているとの事だったため、開示をお願いしたところ当時のカルテにて心身症と診断した事、精神科・心療内科の受診を薦めた旨の記録が残っていたため当該箇所の写しを添付して申請いたしました。
結果
内科が初診と認められるかどうかで、対象の年金が障害厚生年金か障害基礎年金になるかが変わってくること、紹介受診した精神科が初診と見なされた場合はそもそも初診日を証明出来る資料が何も無い事などから初診日が認められるかどうか心配しておりましたが、無事に内科が初診であると認められ障害厚生年金2級(年額約110万円)が決定し、大変喜んで頂けました。