反復性うつ病性障害で就労中に障害厚生年金3級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年7月5日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 女性(50代)/障害者雇用 |
傷病名 | 反復性うつ病性障害 |
決定した年金種類と等級 | 障害厚生年金3級 |
年金額 | 年額 約58万円 |
相談時の相談者様の状況
長年、介護の仕事をしていらっしゃいましたが身体の不調もあり、気持ちが落ち込むことが増え仕事を続けることができず退職されたそうです。
人と関わることが負担であることから就労について不安があり、障害年金の申請を検討されていました。
相談から請求までのサポート
お話を伺いましたら、家庭内での折り合いも悪く、心が休まる時間がないということでした。誰も家事をする人がいないため、なんとか最低限のことをやってはいましたが、非常に負担を感じていらっしゃいました。
その他日常生活についても詳しくヒアリングをしましたところ、3級に該当する可能性があると考え、その旨をお伝えいたしましたが、ご本人は「本当に自分が障害年金をもらえるのだろうか?」と半信半疑でいらっしゃいました。しかし、少しでも可能性があるなら申請をされたいとのことで、一緒にすすめていくことになりました。
ご本人は日常生活の多くのことを一人でできるという認識でしたが、お話を伺っていくと、やはり困難な部分が多く、様診断書を作成していただく際には、実際の日常生活についてしっかりと反映させることが重要になります。医師へ伝え忘れることがないよう、現在の状況を簡潔にまとめ、また、長く通っている病院に診断書の作成いただいたこともあり、手続きはスムーズに進みました。
また、手続きの最中に障害者雇用にてよいお仕事が見つかり就労されていましたが、コミュニケーションが心配で人と関わりのない部署に配属してもらう等、多くの配慮をいただきながら就労していたようですので、就労に関することも併せて申立書を作成し、申請を進めました。
結果
障害基礎年金2級を取得し、年間約78万円の年金が受給できることとなりました。申請してから2か月ほどで結果が出たこともあり大変喜んでいただけました。