統合失調症で障害基礎年金2級を受給できたケース
この記事の最終更新日 2022年2月4日 文責: 社会保険労務士 大平一路
相談者 | 女性(30代)/無職 |
傷病名 | 統合失調症 |
決定した年金種類と等級 | 障害基礎年金2級 |
年金額 | 年額 約103万円 |
相談時の相談者様の状況
10年程前にご自身で申請された結果、不支給になってしまいました。しかし、今後の経済面について考えると諦めることができず、もう一度申請されることを考えられ当センターへご連絡頂きました。
相談から請求までのサポート
中学生の頃より、症状が出始め病院へ通院されていました。何度か引っ越しされておられその度に病院を変わられており、前回の申請からもかなり年月が経過していたため、初診の病院がどこなのかわからなくなっておられました。そのため、開示請求を行い前回提出した資料を取り寄せることにしました。3ヵ月ほどして資料が届き初診の病院が判明しました。
当時の資料を確認すると初診の病院にカルテが残っておらず、高校生の頃に受診した2番目の病院で受診状況等証明書の作成されていました。10年ほど年月が経過しているため、2番目の病院のカルテが破棄されていないか不安でしたが、問い合わせたところ、カルテが残っており再度作成して頂けることになりました。
また、前回の診断書を確認したところ、医師へ症状がうまく伝わっていなかったのか、ご本人様がお話される内容とは異なり、障害の等級に該当しない内容になっておりました。
そのため、生活状況について時間をかけてヒアリングを行い、症状を整理したうえで、慎重に申請を進めていきました。
結果
障害基礎年金2級が認められ、年間約103万円の受給が決まりました。「諦めずに申請してよかった」と、とても喜んでいただけました。